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成人式 

日が暮れるにつれ清乃介は緊張して身体が強張る。
湯を浴びて身なりをきちんとし、呼び出された信吾衛門の屋敷に向った。
座敷は行灯の灯りで薄暗かったが、布団が重ねてあるのが目に入った。
清乃介は動揺する自分を押さえ、手を付き頭を下げて挨拶をした。

「信吾衛門様、六之進様、こ・・今宵は・・・。」

緊張のあまり挨拶すらまともにできない自分が恥ずかしくて、消えてしまいたい気持ちになった。

「やっと清乃介を抱けるのは嬉しいが、これで大人姿になってしまうのが残念だな。目の保養でずるずると皆で先延ばしにしていたが。」

六之進は酒の乗った台を少し遠くへずらした。二人ともすでに少々嗜んでいたようだ。
いつ頃からこの風習ができたのか定かでは無いが、年長の者が協議をして下の者の身体を開いてやり、それが暗に大人になる祝いとされていた。

「兄者達に良く見えるように腰をあげな。」
「はい。」
「先に女なんか知るとろくな男にならぬぞ。」

清乃介は自分の顔が赤くなっているのではないかと恥ずかしく思ったが、部屋は薄暗くて行灯が
ぼんやりと灯りを放っているだけだったのできっと兄者達には見えないだろうと考えた。



「ようやくお呼びがかかったって?清乃介程の器量の若衆が一番遅かったなんてな。」

四郎は小川のほとりに立つ清乃介に声を掛け、緩やかな坂の川岸を降りて行った。

「どこから聞いた・・・。」
「私の念者である十五朗様からこっそりだよ。」
「・・・私の何がいけなかったのだろうか。もう今更恥ずかしくてどうしたらいいものか・・・。」

清乃介はその涼しげな目元を伏せて、目の前の小川の流れを見るともなしに眺めた。
さらさらと水は流れ日の光にきらきら輝いている。

「それは違うな、清乃介は解っていない。」
「何がだ?私と同じ年代の者は全て・・・兄者達に可愛がられて・・・立派な大人姿になっていると
言うのに・・・。いつまでも私はこのような成りのままだ・・・。」
「兄者達はいつまでもその姿を眺めていたかったのさ。」


この辺りの藩では衆道が当たり前のようにまかり通っていて、女と交わう事は子孫を作るだけのため、という意識が強い。
若い祝言前の男達は男も女も楽しみはしたものの、男に溺れるより女に溺れるのは恥ずかしい事であった。
特に武家では女の立場が低く思われていて、その傾向が強い。


「それよりお前、朝居家のご息女と良く会っていないか?」

雑草を一本、二本と引き抜きながら四郎が訊ねた。
すると決まり悪そうに清乃介が答えた。

「ああ、知っていたのか?」
「当たり前だ、噂になっているぞ、清乃介は女相手に大人になる気だと。それでは立派な武士にはなれぬ。」
「解っているさ、ただ私はもう兄者達に相手にされるような年でも無くなってしまったのだろう、と・・・
笑い者になっても良かったんだ。朝居が嫁に貰ってくれぬか、と言うものだから。」
「成る程。朝居も色々問題があったお家柄だから娘が残る前にお前に押し付けようとしたのだよ。
お前が違う意味で兄者達に可愛がられていたのを気が付かずにな。もっとも本人も気が付いて居なかったようだが。」

四郎は笑った。
「私がいつまでも半端なままだったからそう思われても仕方無い。」
「だが良かったじゃないか。」

清乃介は今宵の事を考えるといても立ってもいられない気持ちになった。

「お、教えてくれぬか?どういう風に・・・私はどうしたら・・・。」
「夜の事か?」
「ああ、兄者達を前にまずどうしたら・・・。」
「心配する事は無いさ、今日身体を開いて下さるのは松野六之進様と飯島信吾衛門様だ。羨ましい話だよ。どちらも私達の尊敬する兄者達だ。お前、後で、妬まれるぞ、きっと。」
「六之進様と信吾衛門様・・・、それは本当か?」
「ああ、十五朗様もお前の身体を開いてみたかった、とぬけぬけと言ってくれて。私は妬けたさ。特に
六之進様はお優しいから無理な事はなさらないよ。太田十佐衛門様に当たった者は最初からかなり
仕込まれるらしいから、酷い事になった話も聞いてるだろう?」


明日は酒を酌み交わして祝おうじゃないか、と四郎が言って別れを告げた。


日が暮れるにつれ清乃介は緊張して身体が強張る。
湯を浴びて身なりをきちんとし、呼び出された信吾衛門の屋敷に向った。
座敷は行灯の灯りで薄暗かったが、布団が重ねてあるのが目に入った。
清乃介は動揺する自分を押さえ、手を付き頭を下げて挨拶をした。

「信吾衛門様、六之進様、こ・・今宵は・・・。」

緊張のあまり挨拶すらまともにできない自分が恥ずかしくて、消えてしまいたい気持ちになった。

「やっと清乃介を抱けるのは嬉しいが、これで大人姿になってしまうのが残念だな。目の保養でずるずると皆で先延ばしにしていたが。」

六之進は酒の乗った台を少し遠くへずらした。二人ともすでに少々嗜んでいたようだ。
いつ頃からこの風習ができたのか定かでは無いが、年長の者が協議をして下の者の身体を開いてやり、それが暗に大人になる祝いとされていた。

「その後が大変だな、誰が念者になるのかで問題になりそうだ。」

信吾衛門がふふ、と笑った。
念者を持たない輩で喧嘩になりそうだ、早く決めてやれよ、と言いながら清乃介を手で招いた。


「可愛い清乃介は女に手を出そうとしたって?」
「あ・・ああ・・っ・・」

下帯を脱がされひくつく玉茎を掴まれただけだが、清乃介には今だ味わった事のない感触だ。
良く見えるように布団を重ねた上に恥ずかしい格好をさせられる。

20090330f.jpg




「男柱は思いのほか大きくて硬いからな。痛くないように良く解すのだぞ。抵抗無く飲み込めるように。」
「自分の指で触れた事があるか?」

触ってみろ、と腕を取られた。清乃介はおずおずと自分の菊蕾に手を伸ばし指で触れた。
六之進が舌を伸ばし、指と菊蕾を舐めた。

「は・・あ・・!そ・・そんな・・・」
「中々気持ちの良いものだろう?」

そういいながら指を一本だけ、抜き差しした。

「なんだこれしきの事で・・・清乃介の前はもう先が濡れているぞ。可愛い奴だなあ。今宵はお前の腰が立たなくなるまで抱いてやるからな。」
「ああ・・・・ん・・・あ・・ ろ、六之進さ・・ま。信吾・・衛門様・・、清乃介は・・・幸せで・・ございます・・」



清乃介は二人の兄者の手が、自分の身体のあちこちを長いこと可愛がってくれる様に酔った。