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不貞と嫉妬 

よろめいた司をそのまま押し倒して足首を掴み、大きく割った。嫌だ、といい続けている司も秘所に指を入れられると、「ああっ」と喉を仰け反らせて喘いだ。

「ふ・・・はァ・・っ 」
「今日はやめない。」

入れないで、と昭雄に懇願する顔が扇情的で、余計に昭雄の股間を熱くした。
側にあった絵の道具や色々なものが入っている箱を結わいている紐を解き、司の自由を奪った。

「昭雄・・痛い・・・何て言えば許してくれるんだよ・・・?」

司が肯定しても気に入らないし、否定しても信じることはできそうにもない昭雄だった。

「お前が父のために着ている喪服のまま犯してやる・・・。あんな親父早く忘れてしまえ。」

それはもう親の不貞をさげすむ気持ちより、同じ男として嫉妬を覚えたものに近かった。

「ああ・・・!」

その夜は風が冷たくて着物の裾がまくれ上がり、足元から寒かった。
砂利道は暗くて歩きずらい。
この辺に家は少なくて、遠くの家の明かりではこの砂利道まで照らさないようだ。
竹林を抜けたところにある家の前で足を止める。一風変った形の格子がはめてある戸から灯りが漏れている。

小さな光の中、人影が時々揺らめく。

ドン、と一回戸を叩いた。
中の人物が近寄ってくる気配を感じる。
そして戸の前で躊躇している様子すら伝わってくるようだ。

「司、俺だ。」

反応が無い。開けろよ、と声を掛ける。
ゆっくり戸が引かれ、司がため息をついて昭雄の顔を見た。

「謝りに来たのか?それなら解ったから帰れ・・」

そう言い掛けてる司の横をすり抜け、強引に家の中へ入った。

「昭雄!」
「全くいつまでそんな黒い着物を着ている気なんだ?まだ父の喪のつもりか?」
「何度も言うが、そんな事はお前に関係ないだろう。」

この問答を始めてすぐに二人とも一昨日も同じ事を話した、と思い出し口をつぐんだ。
昭雄はその後の司の姿態まで思い出した。

「お前が正直に言えば・・・」
「何を?師匠と私が何か関係があったなんてどうして・・・」
「早く脱げよ!」
「やめろ・・・!」

襟を掴んだ手を勢いよく叩かれ、昭雄は手を離した。

「私が師匠を尊敬していたのは確かだが、お前の言うような関係じゃない、おかしな想像するな!」
「じゃあ友人が父と寝てたなんて噂、なんで立つんだよ!」
「それとお前が私の・・・下半身を舐めるのとどう関係が?」

低く抑えた声で司が言い返した。


日本画の師匠である父のもとに友人の司が通って数年になる。いつの間にか昭雄といても話すことは
父の話ばかりになっていて、昭雄はうんざりしていた。
「お前、最近他の奴等と遊んだりしてるか?」などと昭雄が訊ねると「いや、暇さえあれば師匠の所に
お邪魔しているからなあ。お前こそなんで・・・恵まれた環境なのに習わないんだ?もったいない。」と
笑って答えたのだった。

立派な師匠面しながら家にあまり関心が無い父は、別の家に住み母と会うことも少なかった。
その一方花柳界にしょっちゅう顔を出し、粋な遊び人と有名な父を昭雄は好きではなかったのだ。

その気に入らない父の話を司から聞かされる。父も司を可愛がっている様子が知れる。


「お前の親父さん、男もいけるんじゃないのか?」
「まあ、一昔前なら衆道は当たり前の国だ。粋な遊び人の親父さんなら・・・」

下品に笑う友人達はくだらない邪推をして、司との事を想像させた。

「司ならまぁ、顔つきは女みたいだしな。ひん剥いて確かめてみたくなるかもなあ。」
「何をだ?孕める身体かどうかか?ははは!」

いいかげんバカバカしくなって昭雄が口を挟んだ。
「馬鹿を言え。川で泳いだ時に見ただろう。真ん中にぶら下がってるものを。」

「そんな子供の頃のことなんて忘れたよ。」友人達は暇なのかまたくだらない噂話をしていた。


それからすぐに父が死んだ、と電報が来た。避暑地にある温泉宿からだ。
父が亡くなった時に一緒にいたのは司だった。青い顔をして司は巡査と話をしていた。
医者が診て、心臓発作だと判断した。

「腹上死だったんじゃないのか?」
「馬鹿、お前冗談でもそんな事言うなよ、昭雄に悪いだろう。」
「だって親父さん、嫌いだからいいだろう?」


司を訊ねると昭雄に申し訳なさそうに謝った。
助けられなくて・・・と言いながら涙を流した。
昭雄も、昭雄の母ですら、夫が亡くなったというのに泣かなかった。
そんな情はとっくに無かったからだ。
司が綺麗な顔を歪ませて涙を流しているのを見ていたら、喉がつまったような感覚がした。

「あんな父のためにいつまでそんな黒い着物着てんだよ。」

あっという間に引き倒し、襟元を開いた。

「何するんだ、昭雄!」

どこかに憎い父の痕跡があるなら綺麗に消してやりたい、と無我夢中で着物を剥いだ。
力を入れて閉じている両足を開き、昭雄は奥を覗いた。嫌がる司の態度に昭雄は言った。

「父と寝ていたから嫌なんだろ?俺にこうされるのが。」

司が動きを止め、昭雄を見た。

「何を・・・?」

昭雄は司のペニスを下着の上からぎゅう、と掴み、痛がる司の脇腹に舌を這わせた。ビクン、
と司の身体が反応する。


「やだ・・・、入れたら嫌だ・・・!」

昭雄のペニスはいつのまにか硬く怒張し、締めつけられる快感を求め、司の秘所に当たっていた。
司の声に我に返ったように昭雄は司から離れた。


「謝りに来たんじゃないのなら帰れ!」
「司がいつまでもそんな黒いのを着てるなら、俺は脱がすまでだ!あんな親父のどこが・・・」
「誤解だと言ってるじゃないか・・・や・・」

昭雄は司の両肩を掴んで壁に押し当てた。黒い着物が司の色の白さを際立たせている。司の足の間に膝を割り込ませ、手を伸ばして股間を刺激した。

「あ、や・・・アァ・・・っ」

「こんなに感じやすいもんかよ?普通・・・」
「お前は・・・あ・・!私に父親を取られたと・・・怒っているのだろ・・?」
「あんな親父、他のヤツならノシ付けてくれてやるよ!」

よろめいた司をそのまま押し倒して足首を掴み、大きく割った。嫌だ、といい続けている司も秘所に指を入れられると、「ああっ」と喉を仰け反らせて喘いだ。

「ふ・・・はァ・・っ 」
「今日はやめない。」

入れないで、と昭雄に懇願する顔が扇情的で、余計に昭雄の股間を熱くした。
側にあった絵の道具や色々なものが入っている箱を結わいている紐を解き、司の自由を奪った。

「昭雄・・痛い・・・何て言えば許してくれるんだよ・・・?」

司が肯定しても気に入らないし、否定しても信じることはできそうにもない昭雄だった。

「お前が父のために着ている喪服のまま犯してやる・・・。あんな親父早く忘れてしまえ。」

それはもう親の不貞をさげすむ気持ちより、同じ男として嫉妬を覚えたものに近かった。

「ああ・・・!」

20090330e.jpg




ひときわ大きく司が声を上げる。ぐいぐいと昭雄が腰を進めて司の中に埋めた。
一筋赤い血が流れた。
痛い、昭雄痛いから嫌だと繰り返す司のペニスをくちゅくちゅと音がして湿ってくるまで扱いた。
司の前が反応を示す。
すると後ろの穴がぐっと締まり、昭雄を興奮させた。

「ん・・・ッ  あ・・ 昭雄・・・苦し・・・!」

司のしなる姿態に目を奪われながら、昭雄は絶対に司を手にいれてやる、あんなヤツに負けるものかと激しく腰を打ちつけた。