2ntブログ

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

幼馴染 

部屋から友乃介の抑えたような声が漏れてくる。
人伝てに友乃介が身体を売ってるような事を聞いたことがあった忠次郎はまさかと思い、静かに近づき部屋の中を見てしまったのだった。
普段後ろで結わいている髪も解かれ友乃介の背中をさらさらと滑っている。
男が友乃介の男柱を扱くと、ああ、と友乃介の背中が引きつる。
そら、早く気をやってみせろと男の下碑た笑いを含んだ声が聞こえる。

「舐めてやろうか、吸ってほしいか?」
「あ・・っもう・・・」
びくびく、と身体をわずかに震わせ精を放った。
それを手で受け止めた男がまた友乃介の男柱にネチャネチャと音をたてて塗り、なおも刺激する。
「ここに・・・」
「ん?もう我慢できないのか?お前の尻に入れるとあっという間に果ててしまって恥ずかしいからな。もう少し我慢しろよ。」
「早く・・・」
そう言って友乃介はぐっと自分の尻の肉をつかみ、穴を広げて誘った。

馴染みの店で古漬けをツマミに忠次郎は酒を飲んでいた。
格子の窓越しに友乃介が忠次郎に気が付き、横の戸を小粋な仕草で開けて入ってきた。

「今日の仕事はお終いかい、ずいぶん早いじゃないか。」
「雨じゃ大工は店終いに決まってんだろ。お前こそ今日は何してるんだ?」
「今日は仕事無くてね。探し物でも殺しでもいいから仕事来ないかな。殺しってのは嘘だけどさ。
何でも屋はあいからわずその日暮らしだよ。」
「・・・・・・」

友乃介はねえさん、と店の女を呼んで酒を追加した。

「その風体はどうにかなんないのか。」
「これ?」
「だらしない髪しやがって。その着物も何だい。」
「これなんかご贔屓さんが仕立ててくれたんだよ。ほらね、裾のとこなんか捲くれると粋な柄が見えるだろ。」
「女みたいだ。」

友乃介は徳利を手にして忠次郎の開いたお猪口に注いだ。それを受けながら忠次郎は友乃介に
小さな声で聞いた。

「・・・お前、陰間みたいな事してないだろうな。」

友乃介はふふ、と笑っていつか聞かれるんじゃないかと思った、と言った。

以前同じ長屋に住んでいた事のある忠次郎と友乃介は歳も同じで気が合った。
忠次郎の親が早いうちから忠次郎に大工の仕事を覚えさせようと連れまわすようになった頃、友乃介の母親が病気で亡くなった。
友乃介の父親はもうずっと行方知れずだったもので、友乃介は親戚に引き取られた。
そうは遠く離れていない長屋だったので二人は顔を合わせる事はできた。
顔に痣を作っていたりする友乃介を忠次郎は気遣った。
どこにでもある話のように、やはり居候の友乃介はその家ではつらく当たられていたらしい。

家を飛び出したと聞いてから数年後、博徒と言われる危ない連中といたのを見たとかいう噂を聞いた。
忠次郎は、友乃介は道を外れたのかと考え込んだが人が一人で生きていくのはきっと大変なのだろうと思い直した。

それからまた数年後、忠次郎が家でカンナを弄っていた目線の先に友乃介が立っていた。

「友乃介・・・!」
「忠次郎、一人前の大工姿じゃないか。」

昔の雰囲気とは別人のようだったが、忠次郎に向ける笑顔は変わらなかった。
家の修理を頼みたい、と言った所からまた友人関係が復活したのだった。

「金が無いからってそれはよせよな・・・。」
「金ねえ・・・。でも何でも屋だからね。肛交くらい。」

カン!と店に響き渡るほどの勢いで忠次郎はお猪口を机に置いた。
その所作を見ていた友乃介は身じろぎもせず酒を口に運び、
「この間、戸の所に立っていたのは忠次郎だったんだろ?」

とニヤっと笑って言った。
忠次郎は顔を真っ赤にして立ち上がった。
まぁまぁ待ちなよ、と言う友乃介の声も聞かずに金を机に放ると店を出て行った。
後ろから友乃介が追いかける。
解ってるよ、わざとじゃ無いって事は、と言いながら友乃介より少し背が高い、忠次郎の横に並んで
歩き出した。

忠次郎の頭にあの時の光景が蘇った。



派手な着物が衣桁に適当に掛けられていて、淫猥な雰囲気を作り出していた。
部屋から友乃介の抑えたような声が漏れてくる。
人伝てに友乃介が身体を売ってるような事を聞いたことがあった忠次郎はまさかと思い、静かに近づき部屋の中を見てしまったのだった。
普段後ろで結わいている髪も解かれ友乃介の背中をさらさらと滑っている。
男が友乃介の男柱を扱くと、ああ、と友乃介の背中が引きつる。
そら、早く気をやってみせろと男の下碑た笑いを含んだ声が聞こえる。

「舐めてやろうか、吸ってほしいか?」
「あ・・っもう・・・」
びくびく、と身体をわずかに震わせ精を放った。
それを手で受け止めた男がまた友乃介の男柱にネチャネチャと音をたてて塗り、なおも刺激する。
「ここに・・・」
「ん?もう我慢できないのか?お前の尻に入れるとあっという間に果ててしまって恥ずかしいからな。もう少し我慢しろよ。」
「早く・・・」
そう言って友乃介はぐっと自分の尻の肉をつかみ、穴を広げて誘った。
その姿が妖艶で、忠次郎は友人に対して身体が熱くなったのを感じた。
自分でも戸惑いを感じ、その場を離れようとした時に物音を立ててしまった。



「忠次郎、俺の事もう見放した?あれで呆れてもう嫌いになったかい?」
友乃介の言葉で我に返った忠次郎は、そんなことはない、と言った。
「ふふ、忠次郎ならお金はいらないよ、江戸は女が少ないからね。嫁さんもらうまで溜まったら
相手してやるよ。」
忠次郎はそれが冗談だと解っていながら、立ち止まって友乃介の顔を真っ赤になって見返した。
友乃介はくす、と笑って春なんか売ってやしないよ、と言った。
じゃああれはお前の・・・?と問いかけると首を振った。

「あの人は香具師の親分。俺が世話になった人なんだ。俺がいつも一人でいるからって慰めに来て
くれてるんだよ。とか言いながら自分が女に飽きてたまに男の味思い出すと来るんだろうけど。陰間茶屋や芳町の子はあの人には子供すぎて好みじゃないんだそうだ。」
「・・・」

なんと答えていいのか解らずいる忠次郎の手を引っ張って友乃介は自分の家へ連れて帰った。
「正直に言うと・・・あの時のお前で手淫した・・・・」唐突に告白した忠次郎を友乃介はびっくりして見返したが、嬉しいね、と言うと忠次郎の手を取って自らの着物の中に招いた。

あの時の場面と重なる。
忠次郎は目の前でしっとりと汗をかいている友乃介を夢うつつのような眼差しで見た。
自分のと友乃介の男柱を合わせて上下に扱くと、どちらからも先走りの露が湧き手を塗らした。

ガタ、と物音がした。

まさにあの時の再現のようだ。忠次郎はその男の恐ろしげな顔の傷を見て、情けないことに汗がすうっと引いた気がした。
友乃介は振り向き、男の姿を見て言った。

「親父さん・・・この人が俺の情人だよ・・・もう大丈夫。」

「そうか、そうか!残念なような安心したような気分だな!オイ若けえの!そいつの尻は絶品だよ、この世の極楽味わえるぜ、惜しいが俺にはもう喜ばせる程の体力もねえからな。可愛がってやんな。」

恐ろしい顔付きをしているわりに優しく笑うと、持ってきた酒と螺鈿の煙草入れを置き、
「じゃあな、仲良くな。」と言って戸を閉めて帰って行った。

「焦った・・・」
「忠次郎の萎んでしまったね。早く極楽味わいたくないかい?」

友乃介は照れる忠次郎の物に手を伸ばし、舌を這わせた。