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かげまちゃや 

べんがら格子の木戸の向こうから三味線の音が聞こえる。ここは行きつけの陰間茶屋。
男を買う御茶屋だ。

注)陰間茶屋>かげまちゃや 昔京都にあったらしい。芸者置屋の男の子版。

「金太郎君をたのむ。」
茶屋の主人にこの店のナンバーワンの子を御指名した。
「すみません金太郎は今予約が入ってまして…。」

やれやれ、やはり人気のある子は競争率が激しい。一杯やりながら待つとするか。で
も、前の御座敷がはけるのはいつになることやら‥。

「昨日新しく入った子がおりまして、それならばすぐにお付けいたします。いえ、ま
だ接客などなっていませんが歌も踊りも一通りできますので、退屈されることはない
と思います。それにピチピチですぜ、ひゃっひゃひゃ。」

主人のポン引きみたいな笑い顔に押されて、そのニュ-フェ-スをたのむことにした。

連れられてきた子を見て、少々面喰らった。思っていたよりずっと若かった。

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